高山の花旅

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			至仏山

	至仏山は、福島県、群馬県及び新潟県にまたがる尾瀬の西端に位置する標高2,228ｍの山です。尾瀬ヶ原の東にある燧ヶ岳（標高2,346ｍ）は山頂近くまで針葉樹におおわれていますが、至仏山では中腹あたりで高木はなくなり、高山植物が生い茂る草原や岩場が現われます。　３千ｍ級の山々が連なる中央高地に比べると低い至仏山ですが、この山には数多くの貴重な植物が分布しています。これは、至仏山が誕生したのが１億年前以上前と古く、また、植物の生育に向かない超塩基性の蛇紋岩でできているため、他の地域からの植物の侵入を防ぎ、古い時代に栄えた植物や、超塩基性の土壌に適応できた植物が残っているためとされています。