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表紙によせて

 ブログ「たんべぇ山から」を運営されているたんべぇさんが、このHPの掲示板で八ヶ岳のツクモグサをご紹介くださったのは6月中旬のこと、花期の早い八ヶ岳は無理としても、本州にあるもう1つの自生地の白馬岳ならまだ間にあうかも、とふと思い立ちました。あとは天気予報とにらめっこ、梅雨の晴れ間をねらって現地へ向かったのは、7月に入ってからとなりました。
 
 この時期の白馬岳に登るのは初めてでしたが、白馬尻を過ぎてまもなく目の前に広がった大雪渓は、これまで見たなかで雪がもっとも多く、澄みわたった青い空とのコントラストが目にまぶしいほどでした。雪渓の登りは歩きやすいだけに順調に高度は上がっていき、小雪渓を過ぎたあたりから、満開となったハクサンイチゲウルップソウが出迎えてくれました。
 
 さらに山頂近くまで登りつめ、ようやく念願のツクモグサが現れましたが、晴れているというのに、どれも花は閉じたままです。やはり時期が遅いらしく、花の中をのぞいてみると、すがれてしまっているのがわかりました。なんとか満開の株を見つけることができたのは、近くにまだ雪が残っているところで、ここだけは春の訪れが遅かったもののようです。苦労してはるばる訪ねた甲斐があった、とようやく一安心しました。

          (2008.7.5 長野県白馬岳)

       ○野生植物図鑑「ツクモグサ」
       ○「表紙によせて」バックナンバー