Home > 2023年版・今年出会った花ベスト集 > ヒメシャガ(宮本)


 この1年にみなさんがご自分で撮影された花の中から、
「今年出会った花ベスト1(3まで)」を選んでくださいました。
 一覧表はこちらで見ることができます。
連載開始は2023年11月17日です。

1月25日からはわたし(宮本)の作品を紹介しています。

1つめはヒメシャガです。


ヒメシャガ


ヒメシャガ(5月13日)

わたしは今年、せっかくの機会だからと、季節を変えながら東北全県に足を向けたなかで、今回は、地元の宮城県内で撮影した写真にフォーカスし、みなさんに紹介することとしました。
4月に仙台に転居し、手はじめに近くの里山を散策してみたのですが、いちばんビックリしたのがヒメシャガです。関東南部では深山幽谷の岩場に密かに咲くイメージがありますが、こちらでは落葉樹林の林床にふつうに生え、GWのころには散策路の左右を薄紫色に染める景色を見ることができます。
春先に葉を広げるヒメシャガにとって、早春に陽当たりがよく、適度に湿りけのある環境がちょうどよいらしく、ここでは写真のような大株もみられました。この時期はほかにも、ナガハシスミレなどのスミレ類や、マイヅルソウキバナイカリソウなどもまわりで満開になっていて、仙台市内といってもむしろ、日本海側の植生に近いのかもしれません。