Home > 2021年版・今年出会った花ベスト集 > イソギク(宮本)


 この1年にみなさんがご自分で撮影された花の中から、
「今年出会った花ベスト1(3まで)」を選んでくださいました。
 一覧表はこちらで見ることができます。
連載開始は2021年11月19日です。

1月21日からはわたし(宮本)の作品を紹介しています。

3つめはイソギクです。


イソギク


イソギク(11月13日)

三浦半島の先端部は入り組んだ地形や崖地、岩場が多く、なかにはアプローチしにくいエリアもありますが、こうしたところは開発や観光地化が進んでおらず、豊かな植物相が期待できます。
この海岸はその1つで、昨冬のあいだに1/2.5万地形図で下調べしておき、春に初訪問してからアツバスミレスカシユリなどを観察してきましたが、今年の締めにと11月に再訪したところ、イソギクがちょうど満開となっていました。
イソギクは地下茎を伸ばして広がり、地表でも株元からいくつも枝分かれするため、環境がよければ一面に群生します。ここはあまり人が立ち入らないらしく、イソギクの群落は思うままに成長していて、秋の陽光の下、まるで黄色いじゅうたんのようでした。