Home > 2021年版・今年出会った花ベスト集 > メアオスゲ(t-yam1@山田さん)


 この1年にみなさんがご自分で撮影された花の中から、
「今年出会った花ベスト1(3まで)」を選んでくださいました。
 一覧表はこちらで見ることができます。
連載開始は2021年11月19日です。

t-yam1@山田さんの3つめの作品はメアオスゲです。


メアオスゲ

以下はt-yam1@山田さんからのコメントです。

スゲの仲間の同定には、いろいろな部位の確認が必要です。小穂、果胞、鱗片、果実に限らず、根茎の基部、匍匐枝の有無などです。
メアオスゲは、雌小穂の下の1個は根際に付くのが特徴で、それを確認するだけのために高尾山を再訪しました。
ノゲヌカスゲとは、果胞がやや大きく、毛があること、基部の鞘がより短いことなどで区別することができます。

2021年4月28日 東京都高尾山
撮影 t-yam1@山田さん

スゲ属のなかでも、ヌカスゲ節には「○○アオスゲ」というものがいくつもあり、
よく似ていて同定の際に悩ませられます。メアオスゲは変わったことに、根際にも
雌小穂が出るのが特徴ですが、確認で高尾山まで出かけたとはびっくりです。

t-yam1さんのHP「山散歩 花散歩 徒然想」では、t-yam1さんがていねいに
調べあげ、苦労して現地を探索して出会えた植物の数々が掲載されています。