Home > 2021年版・今年出会った花ベスト集 > ソナレマツムシソウ(宮本)


 この1年にみなさんがご自分で撮影された花の中から、
「今年出会った花ベスト1(3まで)」を選んでくださいました。
 一覧表はこちらで見ることができます。
連載開始は2021年11月19日です。

1月21日からはわたし(宮本)の作品を紹介しています。

2つめはソナレマツムシソウです。


ソナレマツムシソウ


ソナレマツムシソウ(10月24日)

白山でタカネマツムシソウの大きな花にびっくりした翌年、金沢から転居した先がたまたま神奈川県となりました。ぐっと訪問しやすくなった三浦半島に出向けば、海岸型のソナレマツムシソウもあるはず、と相模湾沿いの海岸線をあちこちめぐってみたところ、崖地の草斜面で群生するソナレマツムシソウが見つかりました。
それから20年近く、毎年のようにこの自生地を訪ねていますが、今年はこれまででいちばんのみごとな群落となって、朝の日差しを浴びながら海風に花を揺らせていました。
ソナレマツムシソウは母種のマツムシソウにくらべて草丈が低く、葉は裂片が幅広で光沢があるのが特徴ですが、2年草ではなく多年草のようだという観察もあり、温暖な環境のもと、生育環境が維持されれば毎秋に種子を拡散して増えていけるのかもしれません。