ヒメノボタン（９月３０日） ヒメノボタンを知ったのは、23年前、永田芳男さんが出版された｢秋の野草｣(山と渓谷社)の記事でした。それまでわたしは、植物図鑑にヒメノボタンが載っているのを見る機会はなかったように思います。きれいな花を咲かせるのに、分布が限られて個体数も少ないため、図鑑に掲載する植物にあまり挙げられないのでしょう。 いつかは見に行こうと思いながらも自生地は遠く、今年になってようやくタイミングがあって現地に立ち寄ることができました。だれもいない草原のかたすみに咲くヒメノボタンは、その色も相まって異国情緒あふれるたたずまいでした。