Home > 2012年版・今年出会った花ベスト集 > シテンクモキリ(花パパと花ママさん)


 この1年にみなさんがご自分で撮影された花の中から、
「今年出会った花ベスト1(3まで)」を選んでくださいました。
 一覧表はこちらで見ることができます。
連載開始は2012年11月16日です。
 
花パパと花ママさんの2つ目の作品はシテンクモクリです。


シテンクモクリ
 
以下は花パパと花ママさんからのコメントです。

2008年に報告された新種のクモキリソウの仲間です。私たちはその2008年に福島県内の山でちょっと変わったクモキリソウを見ていたのですが、今回再訪してシテンクモキリであると確認できました。明らかにクモキリソウとは異なる花の形で、唇弁の溝が紫色を帯びているのが和名の由来ですが、花姿からは「カメムシソウ」という名が思い浮かぶのは私だけでしょうか。

2012年7月10日 シテンクモキリ
撮影 花パパと花ママさん

写真をみると、どの花の唇弁にも名前の由来となった「紫点」がついているのがはっきりわか
ります。たしかにこの花は「蜘蛛」というよりも、緑色のカメムシのほうが似ているように感じま
すね。新種の存在が知られるにつれ、東北〜中部地方で報告が増えているようです。

花パパと花ママさんのHP「野の花・山の花 北海道」では、北海道、アメリカ合衆国、
そして現在お住まいの福島県などで撮影された花たちが紹介され、さまざまな脅威に
負けずに季節を重ねていく福島の植物のようすも感じとることができます。